婚活サポーターのさかなです。
初デートがランチやディナーとなる場合も少なくありません。
この時の食事作法を通して、早期からお相手の家庭環境や教養が窺えたり、同時にお相手からジャッジされたりもします。
「デートの食事ではこういった所に気をつけて好印象を得ましょう」というご案内は良く目にしますし、食事作法は、他人同士が快適に食事の時間を共有するためにあり、ある程度それに準じる必要があると私も思います。
しかし、それをデートの時だけ実践なさったり、無理をしてまで尊重することは、婚活に於いては意味がない、むしろその後に待っている結婚生活に弊害を与えかねないとも感じています。
例えば、非常に極端な例ではありますが、椅子の上であぐらをかいて肘をつきながら食べるのが通常な方が、デートの最中は頑張って作法を守っていたとします。そして、箸の上げ下げまで綺麗にこなす方と結婚されたとします。
けれど、この頑張りは長年染みついた習慣にはなかなか勝てません。大抵自然と楽な食事の仕方に戻ってしまいます。
作法を守ることを良しとするお相手が、その姿を受け入れられるかと言えば、難しい場合が多いと想像できます。更に2人の間に子供が生まれた場合、食事の躾についても衝突してしまいそうです。
婚活講座 結婚の相性編でもくどくどお伝えしておりますが、生活習慣に関わる部分に関しては、お相手のその生活習慣が許容できる範囲かどうか、あまりストレスを感じずに合わせられるかどうかの判断をすることが重要だと私は考えます。
とは言え、婚活で選ばれる人となるためには、ある程度のマナーは必要です。
先述の極端な例としてお出ししたような方ですと、お相手探しが難航してしまうのが現実です。
今回は、
- 基本レベル(基)=多くの人に引かれたくなければ最低限押さえておきたい基本的な食事のマナー
- 標準レベル(標)=良識があると思われたければ押さえておきたい食事のマナー
- マスターレベル(マ)=育ちの良さと教養を兼ね備えていると思われたければ押さえておきたい食事のマナー
私の独断でこの3つのレベルに分けさせて頂いて、食事中のマナーについてのご案内をして参ります。
あなたが普段自然体で行っている食事が、どの程度作法と言われるものに叶っているかをご確認頂き、その上で、「許せる範囲」「頑張れる範囲」を把握していただけたらと思います。
(和洋中のテーブルマナーについては、別途後日記事にする予定です)
入店~注文までのデートマナー
店員に礼節をもった応対をする(基)
どんなにマナー良く食事をされたとしても、店員に横柄な態度をとってしまったら印象はガタ落ちです。
敬語を使ったり、お礼を笑顔で言うような心持ちで接しましょう。
鞄はテーブルに乗せない(基)
バックは、床や外に置いたり、トイレに持ち込んだりもするものです。
それを口に入れるものが並ぶところに乗せる行為はNGです。
テーブル席の場合は、小さいバッグなら体と背もたれの間、そうでなければ左下に置くのが良いとされています。(背もたれに掛けることも良く思われません。)
脱いだ靴は手で揃える(標)
靴を脱いで上がるタイプのお店では、忘れずに脱いだ靴を揃えましょう。
その際、手を使ってそろえるようにしましょう。
携帯はマナーモードにし、鞄やポケットへ(標)
食事中は携帯をテーブルに置かずに、触れないようにするのが無難です。
急用でない限り、応答しないことを推奨します。
出てきた料理を撮影するのも、人によっては品が無いと感じる行為です。
男性は通路側、女性は上席へ(標)
男性は入り口寄り・通路側、女性は奥・窓側が基本とされています。入店時に男性がドアを開けて女性を先に通すとスマート且つスムーズに行きます。
飲み物も注文(標)
それなりのお店に入ると、先に飲み物の注文について尋ねられます。この時の「水で良い」発言は、お店やお相手の価値観によってはその後の空気がよどみます。
注文の種類を揃える(マ)
同じペースで食事が進むのが望ましいため、コースを注文するなら二人ともコースで、アラカルトならば二人ともアラカルトで揃えるのがマナーと言われています。
コースの場合は皿数も揃えたいところです。
食事中のデートマナー
食べ方(基)
口を開けて食べたり、口の中に物が入っている状態で話したり、音と立てて食べたり、お皿に鼻を近づけて匂いをかいだりすると、多くの人から不快がられます。
座り方について
手のしぐさ(基)
食事中にテーブルに肘をついたり、頬杖をつく、腕を組むのはマナー違反とされています。
背筋を伸ばすとこれらの行為がしにくくなりますので、姿勢を意識されるのが更正の近道かもしれません。
足のしぐさ(標)
脚を組む、脚を投げ出す、膝を開き過ぎるといったしぐさは、品が無く見えてしまいます。
男性は肩幅程度に開き、女性は揃えて座りましょう。
姿勢(標)
椅子にもたれかかると、だらしない印象に見えます。
背もたれにはお尻だけつけるようにし、背筋は伸ばしておきましょう。
髪に触れない(標)
パンに触れる時等に衛生的でないことから、マナー違反とされています。
頻繁に髪の毛を触ったり、掻き揚げたりすることは慎んだ方が良さそうです。
席を立たない(標)
食事中に席を外すことは、相手に失礼なことと考えられています。
おしぼりは手を拭くにとどめる(標)
口を拭いたり、顔を拭いたりするのは本来の使い方ではないそうです。
ビュッフェ時は、1枚のお皿に沢山盛り付けない(マ)
オードブルのお皿には3品まで、メインなら2品まで、ソースがついた食べ物は1枚1品が基本だそうです。
種類は少なく盛って、食べた都度取に行くのが正しいビュッフェマナーとのことです。
食事スピードを相手に合わせる(マ)
これも出来る人のマナーとされていますが、リズムを相手に合わせることによって、同調効果が得られ、より印象良く思われる可能性も高まります。
食後のデートマナー
食べ残しをしない(標)
出来るだけ残さない様に食べましょう。
普段から量を食べれない方は、ご飯などを少な目に盛ってもらうようお願いしてみるのも手だと思います。
食後の食器を重ねない(マ)
自宅では喜ばれますが、お店では重ねずに置いておく方が無難です。
特に、洋食のお店だとマナー違反となってしまいます。
和食であっても、残ったおかずを一まとめに集めておくと言った気遣いは、しなくて良いというのが一般的な風潮です。
席での喫煙は控える(マ)
お相手に配慮して、脇に煙が流れるように吸う方もいらっしゃいますが、流した煙がお隣の席の方に直撃してしまっていることもあります。
お相手がそれを見て「配慮の出来る人だ」と感じることはまずありません。
お支払は男性が担当する(マ)
割り勘だったとしても、店外に出てから調整をしましょう。
食後、女性は一度化粧直しに立ちましょう。男性はその間に支払いを済ませてしまうのがベストな方法です。
テーブル会計の場合はカード払いがスマートです。
ご馳走様と言ってお店を出る(マ)
お相手候補にも店員さんにも、性格が良い人だと思わせることが出来ます。
最後に
もしあなたの食事作法が、基本レベルとして挙げました部分で相違があった場合は、改善する努力をされることをおすすめします。
それ以外の部分については、それぞれの物の見方や考え方によって、色々な意見があると思います。
食事作法は、気持ちよく食事をするために存在するものであり、出来る出来ないで人の優劣を決めるものではありません。
「出来ている人は優れている」「出来ていない人は未熟」という目で判断するのではなく、ご自身が不快にならずにお食事タイムを過ごせるかどうかという点でご判断頂ければと思います。