婚活サポーターのさかなです。
婚活疲れしないために-できるだけ心が傷つかないの方法の中で、著しく婚活疲れを助長する要素数点についてお伝えしましたが、今回はその中でも特に精神的摩耗が激しい「婚活中の失恋」についてお話します。
「婚活失恋」が普通の片思いよりダメージが大きくなりがちな理由、予防策と対処法を自身の経験やサポート中のケア経験をもとにお伝えします。
婚活中の恋が激しく燃え上がる理由
恋はいつの時代も当人の心を焦がしますが、婚活中の恋は、ある種特殊な盛り上がりを見せる傾向があります。
婚活中に出会った「良いな」と思うお相手に苦しい執着が生まれてしまう原因は、私自身の経験上、大きく分けて3つあると考えています。
- 1つは、適合するお相手の価値を非常に高く見繕ってしまう点。
- もう1つは、お相手を自分の想像で好きに理想化してしまえる点。
- そして最後の1つは、相思相愛について期待過剰になってしまう点。
まずはそれぞれについて解説して行きたいと思います。
適合するお相手の価値を非常に高く見繕ってしまう
求める条件を満たし、且つときめける人は非常に少ない。故に価値が高騰します。
求める条件を満たしているorときめける人のどちらかだけで割り切れるならば、お相手探しは比較的楽になります。
ざっくりとした感覚で申し上げますが、1000人候補者がいたら20~30人位は自身の求める条件をほぼ満たす方々でしょうし、1000人中20人~30人位は「ときめいちゃうかも!」と感じられそうです。
しかし「求める条件のほぼすべてに一致」且つ「ときめいちゃうかも!」と思える方を探すとなると、該当者は激減します。多くの方の場合、片手で足りる程度の数まで減ってしまうことでしょう。ですが、0ではない。「全くいない」わけではなく、「本当に少ないけれど、存在してしまっている」、ここに落とし穴があります。
お相手を自分にとって完全かつ極めて稀な存在だと認識することで、執着心がますます強くなり、「この人しかいない!」「もうこれ以上の人とは巡り合えない」という思いに占領され、焦りや不安を高めてしまいます。
そして良い結果に繋がらなかった時、全ての未来が閉ざされたように感じられてしまい、余計に絶望してしまいます。
お相手を自分の想像で好きに理想化してしまう
婚活では多くの場合、「情報先行」でお相手を知ることになります。
1~2枚の写真やプロフィールに記載のある局所的な情報を頼りに、大部分を自分の想像で補ったお相手像を作り上げます。こうしてできた妄想の中のお相手がタイプであればあるほど、あなたは強いときめきを感じ、身を焦がすことになります。
ネット婚活の場合は、会うまでに何往復かのメッセージのやりとりが入ることが通常ですが、トキメキ状態でメールをすると、尚更妄想は暴走します。他愛のない内容のコメントにもキュンキュンし、過剰に高評価してしまいます。
いたわりの言葉をもらったり、少し褒められただけでも、「これは大いに脈ありだ!」と期待してしまったりします。末期になると、理想のお相手像フィルターを相手に被せた状態で対峙し、実際のお相手にちっとも呼応していない状態でやりとりが続いてしまうことすらあります。
このケースに関しては、大抵、実際にお相手に会った瞬間に現実に立ち戻り、冷静になれることが多いです。
が、そうなれなかった=お相手が自分の勝手な妄想通りの人だったと感じてしまえた時は、ドーパミンが大量放出され、気持ちの収集がつかない深刻な事態になり兼ねません。
そこからのハートブレイクのダメージは、察するに余りあります。
相思相愛への過剰な期待を抱いてしまう
相互マッチング紹介にしろ自己検索で見つけたにしろ、やりとりを開始出来たり、会うに至れると、「この人と付き合える可能性がが自分にも十分ある」と期待に胸を膨らませてしまいます。
初回デートの日までメールのやりとりを毎日続けていたとしたら尚更脈ありだと感じやすいです。
しかし酷な事を申し上げますが、たとえ毎日良い温度感でメールしていても、それが安心材料には全くならないのが婚活の現実です。
まず大前提として、メールのやりとりを毎日続けられたり、デートの約束を交わせたりするのは、勿論あなた自身の人柄もあるとは思いますが、相手にとってあなたが会ったことがない人だから、という理由によるところが大きいのです。
相手は、あなたのプロフィール写真や文章の雰囲気だけを頼りに、あなたを想像で作り上げてやり取りしています。想像で補っている部分は、多くの場合本人の理想を反映させています。
実際に会うと、想像で補っていた部分とのギャップが生じ、それが理想と現実の良くないギャップとなり、これまでの楽しいメールで蓄えた印象値もリセットされてしまいます。
けれど会ってガッカリしても、それを表に出す人ばかりではありません。
「思ったような人じゃなかったけど、悪い人じゃなさそうだし、今日一日は一緒にできるだけ楽しく過ごそう」
そうして思いやりをもって時間を過ごされると、された側は「これは良い雰囲気なんじゃ?」と余計に期待が高まってしまいます。
けれど翌日からメールのテンションが下がり、返事が来なくなる…
「メールの調子も良かったし、初回デートもあんなに楽しく過ごしていたのになぜ?どこかでミスでもしたかな、どうすれば挽回できるかな」と悩んでしまうのです。
この流れは「現実のあなたと相手の想像のあなたの間に埋められないギャップがあったのがわかった」場合の典型的な流れで、ここから努力で起死回生できる可能性はほとんどありません。
が、「デートまでは行けたし、楽しんでくれてたように見えたから、まだ希望があるんじゃないか?」と希望的観測をして、追いメールをしてしまいます。
けれど現実は残酷です。すでにお相手はあなたへの関心を完全に失い、次の候補を探すべく、数千人の会員の中からお相手検索していたりするのです。
…このように、婚活中に特定の1人にときめいてしまうと、その希少価値や「付き合えるんじゃないか」という夢見やすい環境であることから、それが叶わなかった時に奈落の底に突き落とされたような精神的ダメージを受けてしまいます。
婚活失恋の予防策
婚活失恋で出来るだけ苦しまない為の予防法として、私は下記のご提案をします。
恋愛感情オフモードで婚活する
婚活失恋の何よりの予防は、恋しようとしないことです。
相手にときめきを求めずに、あくまで安寧な家庭を築ける相手を求めてクールに婚活する、この行動こそが、長く続く幸せな結婚生活を見つける鍵となると、私は考えます。
大事な事を見失なってはいまいか不安になった際は、婚活基本講座を読まれるのをおすすめします。
誰にも執着しない
執着が婚活を良い方向に向かわせることはありません。
特定の1人に強い思い入れを持つことは、多くの場合、自分を苦しめる結果に繋がります。
私も経験した身ですので難しいことは重々承知ですが、本交際に至るまでは、視野を狭めすぎないように気を付けて頂きたいです。
どうすれば執着せずに済むか、ですが、先述の「恋愛感情オフモード」で婚活するのに合わせて、相手の自分への好意が明白になるまでは、相手との将来に期待を抱かないのが良いです。
無理して粗探しをする必要はありませんが、「この人と結婚しても幸せになれるかはまだわからない」という思いを持ち続けながら婚活しましょう。
惚れてくれなさそうな相手とはやりとりしない
「明らかにコヤツはモテ男だな」
「彼女、アプローチ3ケタはもらってそうだ」
「この人にはまず興味もってもらえないだろうな」
と思われる人とは無縁でいるのも、自衛の手段として有効です。
特に容姿が目立って良い異性や、ステータスが目立って良い異性には注意が必要です。彼らはその武器を有効活用し、人心掌握にも長けている場合があります。心振り回されて時間を無駄にすることのないようにご注意願います。
策士になって振られない婚活者になる
出来る限りのあらゆる努力をして、狙った相手を振り向かせられる婚活者になります。
体型、ヘア&(女性は)メイク、服装、振る舞い、表情、声のトーンやテンポ、口調、対異性コミュニケーション術、全てを磨き上げ、さらに恋愛の駆け引きを頭に叩き込み、意中のお相手を見つけた際は、綿密に策を練った上で巧妙に距離を縮めて行きます。
…こういった努力はある程度必要ですが、自分磨きに時間を要し過ぎて婚期を逃すことになっては本末転倒です。
「今自分が何から対策していったら良いか優先順位と努力の方向性についてアドバイスがほしい」という人は、さかなの個人サポートをご利用くださいね。
⇒本気で結婚したい人の恋愛・婚活個人サポートのご案内
婚活失恋の対処法
続いて、失恋に至ってもなるべく早期に復活できるために有効と思われる対処法をご案内して参ります。
step1:失恋を最速で自覚する
婚活失恋は自覚が早ければ早いほど傷は浅くて済みます。
- 初回アプローチに反応してもらえなかった
- 初回デートの約束もまだなのに、メールの頻度とテンションが下降線を描き始めた
- 初回デート直後から、明らかに相手のテンションが下がった
こういった事態となれば、それはもう失恋したのだと考えましょう。
あなたが相手に執着せずにいられるのなら話は別ですが、そうではない場合は、深みにハマる前に見切りを付けましょう。
早期発見を意識するのに合わせて、例えば、
「プライベートアドレス交換から2週間が経ってもデートの約束に至らなかった場合は自分から終了する」
「初回デート後10日以内にデートの誘いがなければ自分から終了する」
など、マイルールを作って活動されるのも、1つの手です。
(ときめきセンサーが反応している場合の話です)
step2:お相手への執着を消す為に考え方を改める
「この人しかいない!」
「もうこれ以上の人とは巡り合えない!」
「もう俺or私に未来はない!」
これらの考えは、全くの思い込みだと知りましょう。
初回デートで、お相手と魂が共鳴するのを感じた、これ以上ない安らぎを感じ合えた、というのでしたら話は別ですが、あなたが失恋したと感じている現状を顧みると、あなたが感じた喜びや幸せは一方的に感じたものである可能性が高いです。
良く思い返してみると、「相手が何を考えているか、どう感じているかあまりわからなかったな」「物の見方考え方が似ている人だとは思えなかったな」といったことはなかったでしょうか。
もしそういった感想を持たれたとしたら、そのお相手は、あなたにとって「特筆して相性の良い人」ではありません。
あなたには、「相手が何をしたら心が満たされるのかお互いに関心を持ちあえて、理解しあえる」お相手が別にいて、そういったお相手と結ばれるために今回の別離があったのです。絶対にそうです。
step3:相手を思い出してしまいそうなデータを全て消去し、しばらくは相手が在籍している婚活ツールでの活動を休止する
携帯アドレス、メッセージ、プロフィールデータ等、相手にまつわるものは全て消し去りましょう。
そして、相手の使っている婚活ツール自体の使用をしばらく控えましょう。
step4:「心の掃き溜めノート」を作る
心の中を重たいものがぐるぐるした時は、それを放出することでいくぶん気持ちが落ち着きます。
ノートとシャープペンを一つずつ新調し、思いのままに心境を書き連ねましょう。
ノート中では相手の名を「彼」「彼女」「キャツ」等、代名詞で呼びましょう。
これも経験上、なかなか効果が高かったです。私は「きっとノート丸一冊使い切ってもこの思いは消えないだろうな…」と思って書き始めましたが、結果的に半分も使い切らない内に、立ち直りました。
私が単純なだけだったらすいません…
step5:全力で他の人を探す
人間はなかなかに現金な面を持っています。代わりが見つかりさえすれば、お相手への執着心は簡単に薄まることも多いです。
ですので気合を入れて、フルパワーで他の人を探すことに注力しましょう。
探して探して、探しまくりましょう。
デンジャーな反面、高い効果が期待出来る婚活失恋対処法
毒をもって毒を制す、ときめきをもってときめきを制すです。
当ブログ読者さんが最も利用されてないであろうマッチングアプリpairsですが、美男美女が沢山いると、あちこちで耳にしています。
何しろ会員が600万人もいますから、そりゃあ美男美女だって一定数いますよね。
pairsは結婚には不向きと言えるマッチングアプリですが、どうにもならないお相手への執着を断ち切るために、執着相手より好みな人を探してみても良いしれません。
タイプかも!と思える人を沢山ピックアップし、並べて眺めてみるだけでも、「あー、結構世界は広いなあ」と感じられるかもしれません。
…でも、そこでまた違う執着にハマってしまったら本末転倒です。御利用は計画的に願います。
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ときめき香るお相手たちをお気に入りリスト(相手には知られません)に沢山お招きしてみましょう。彼女or彼らを眺める一時は、鎖のように巻き付いて離れない彼or彼女への思いから心を解放できる貴重な時間となるかもしれません。