今回は、オーネットで出会ったイケメンなBさん(仮称)との一部始終についてお話しします。
(私がオーネットで出会った方たち全員のプロフィールについて紹介しております記事はこちら)
Bさんプロフィール(当時)
出会いのきっかけ:オーパス私から申し込み
年齢:31歳
学歴:大学卒
職業:大手電機メーカー技術職
年収:600万円
居住地:東京24区
身長:166cm
体重:多分53kg位
血液型:O型
メールから受けた印象:さっぱり塩味
メール頻度:デートの予定調整に関する事務的メールのみ
趣味:海外旅行
Bさんとの出会いのきっかけについて
正直に打ち明けますと、Bさんに申し込んだ理由は、写真のお顔が物凄くタイプだったからです。ごめんなさい。
オーパス(支社で行える写真検索)では、画面いっぱいに並んだ顔写真を見ながらお相手選びをしていくのですが、Bさんのお写真はその中で一際目を引くものでした。
似ている芸能人を挙げるとしたら堂本光一さんや山田涼介さんでしょうか。肌が白くて品のある整った顔に、私は一目で心奪われました。
「誰もが知る大手電機メーカーにお勤めでいらして、年収もお高く、容姿も麗しい…なんでこんな素敵な方が結婚相談所にまで入って婚活してるんだろう…?」
実は一風変わった性格の方なのか、それともお相手に求める条件が細かい方なのか…
あれこれネガティブな理由も頭に浮かびましたが、実際のところはやりとりを始めてみなければわかりません。
お受けしてもらえるかどうか自信はありませんでしたが、勇気を出してお申込みボタンを押したのでした。
Bさんとのメールのやりとりについて
申込みから2日後に、お受けの返事を頂けました。多分無理だろうと思っていたので、喜びもひとしおでした。
私は、オーネットの初回のお受け=「会いましょう」ではなく、「メッセージのやりとりをしましょう」という認識でいましたので、早速お相手に趣味についての話題を振りました。
「お受け下さってありがとうございます!海外旅行がお好きなんですね、私は恥ずかしながら未だに日本を出たことが無いのですが、機会があれば世界の広さを感じてみたいと思ってまして、パスポートだけは取得しています。初心者にオススメな場所があれば教えて頂けたら嬉しいです^^*」
ほくほくしながら、このような内容を送った気がします。
そのメッセージに対し、返信頂いたのは以下のような内容でした。
「こちらこそありがとうございます。早速ですが、一度お会いしてお話できたらと思います。来週ご都合つく日を教えて頂けますか?」
まさかの話題完全スルーからの初回デート申請。
うーん、これは、どう捉えればよいのかしら…会おうと言われているからには、期待値が低い故の話題スルーではないと思うけど…「とりあえず会ってみて、話はそれからだ」という意思表示かしら…。
ややもやもや感が漂いましたが、こんなことでへこたれていては茨の婚活道を歩き続けられません。そう自分に言い聞かせて、お話に乗ることにしたのでした。
「早速のお誘いありがとうございます♪私は来週は、休日でしたら日曜日の午後が空いています。平日は水曜日、金曜日の19時以降でしたら大丈夫です」
私のこのメッセージに対して、
「では、水曜日の19時でお願いします。場所は新宿で良いでしょうか?問題なければ、新宿南口の階段を降りた辺りでお待ちしています」
といった内容の返信が来ました。
これに私が「了解です!では、当日よろしくお願いします^^」と返して、初回デートまでのメールのやりとりはあっさり終了したのでした。
イケメンBさんとの初デート
打ち合わせから初デートまで間が一週間以上あり、その間彼から連絡は一切ありませんでした。
デート当日、「忘れられてたらどうしよう」「ドタキャンされたらどうしよう」という不安を抱えつつ現場へ向かった私でしたが、Bさんはきちんと定時に約束の場所に来てくれていました。
実際のBさんはほぼお写真通りの方で、白い肌の端正なお顔立ちでいらっしゃいました。
ただ、166cmという身長は、想像していたよりも大分低く感じられました。私は身長が高い男性よりもむしろ低めの方が好きなので問題ないのですが、もしかしたら、Bさんが婚活するに至った理由はそこにあるのかな、なんて不躾なことを思ってしまいました。
また、この日そこそこヒールの高い靴を履いてきてしまっていたのですが、お相手に対して配慮が足りない選択だったかな、と勝手に少し後悔しました。
Bさんの恰好は、白いカットソーに、ジーンズという、なかなかにラフお姿でした。
お仕事帰りでスーツで来られるのかと思っていたので、ちょっと驚きました。しかし私が驚いた以上に彼は私の服装に驚いたようで、出会って開口一番に、
「ちょっと(笑)どうしたんですか、なんかすごい恰好ですね」
と言われてしまいました。
私はいつも通り、やたら気合の入ったレストローズのワンピースを着ていたのですが、確かに、その時の二人の服装を並べてみるとチグハグで違和感ありまくりな組み合わせだったと思います。こんな感じでした。
男性の洋服画像はメンズスタイルから拝借
更に、「写真とかなりイメージ違いますね」とも言われました。私のプロフ写真は奇跡の一枚でしたからそう言われても仕方ありませんが、この発言を聞いて、「こりゃ一回で終了フラグが立ったかな」と、内心ドキドキしました。
イケメン王子はとにかくラフ
Bさんは、私のいでたちや写真とのギャップにひとしきり驚いた後、「さて、どうしましょうか」とおっしゃいました。
婚活の初回デートで出会った直後に「さて、どうしましょうか」とは、なかなかレアな切り口です。私が「お食事はどうでしょうか?」と何の捻りもない無難な返しをすると、
「じゃあ、適当に歩いてお店探してみますか」とおっしゃり、新宿南口界隈を探索する運びとなりました。
このような感じで、Bさんの第一印象は「なんだかゆるーい人」といった印象でした。でも嫌な感じはしませんでした。歩き方や服装にだらしないところが無かったからかもしれません。Bさんのまったり感は、等身大の居心地良さそうな雰囲気がありました。
Bさんとの不思議な時間
Bさんの話のテンポ感は、やや独特だったように思います。
そして、彼の関心事や物の見方考え方も、私にとってはとにかく斬新に感じられ、それは時折、別世代の外国人と異文化コミュニケーションをしているような感覚を私にもたらしました。
東京で生活して30余年、生まれてこの方カラオケに一度も行ったことが無いこと。この先行くつもりもないこと。カラオケを身近な娯楽と認識し愛している私にとっては、これはカルチャーショックな事実でした。
結婚した今考えますと、特に必要なことではないと思えるのですが、当時は、「この方と結婚したら、夫婦でカラオケを楽しめる時間は持てないのか…!」と非常に残念な気持ちになったのでした。
が、まだこれは「残念」に思う程度の問題でした。私が彼との相性面で大きな相違を感じざるを得なかったのは、彼の海外旅行の頻度とその行先でした。
Bさんは、「ちょっとそこまで」位の感覚で、毎月海外に出かけてらっしゃるようでした。
そして、その渡航先は主に中東――チュニジア、イラク等、外務省の渡航情報で「渡航の是非を検討してください」以上の警戒レベルになっている地区ばかりだったのです。
そういった地域へ、「そうだイラク行こう」ばりに、フラッと一人でお出かけになるとのことです。
よくよく聞いてみると、どうやら中東の遺跡に興味がおありなようでした。
王子様は、多分性格に難があるわけでも、女性に対する理想が高すぎる方でも、無かったと思います。
ですが、その端正なお顔立ちからは想像もできない程、冒険家さんでいらっしゃいました。
ギャップ萌えと言いたいところですが、「次はパキスタンに行く予定」と涼しい顔で仰るBさんに、「うわーいいなあ、私も行きたいです!」とは言えない自分がいました。
それどころか、「危険だからやめた方がよいのでは?」という言葉がのど元まで出かかりました。
出会ったばかりなのに、私の心は、お相手の行動や楽しみをを否定しに掛かっていたのです。
Bさんとまったりゆったり居心地の良い時間を過ごしながら、私はこの人を幸せにできるのか、という自問自答に、明確な答えを出せずにいました。
交際後や結婚後に、警戒区域に指定されている国へ旅立つBさんを笑顔で見送る自分を、想像することが出来ませんでした。
Bさんとの結末
2回目デートの1週間後に、Bさんは予告通りパキスタンに旅立たれました。
有給を使って1週間程滞在するとのことで、「帰ってきて落ち着いたら連絡します。お土産買って来ますねー」と言われました。
私も「楽しみに待ってます」と答えました。
私は次のデートで、結婚観に迫る話し合いをしたいと考えていました。
彼の海外旅行への情熱と、理想の結婚生活像について確認した上で、ご縁を継続するかどうかを一旦考え直したいと思っていました。
そして、予想としては、きっとご縁がなかったという結果に終わるのではないかと想像していました。
しかしながら、彼との3回目のデートは、実現しませんでした。
何故なら、彼がパキスタンで遺跡に触れている間に、私は将来の旦那様となる人との出会いを果たしてしまったからです。
…賛否両論あるかとは思いますが、婚活でのお相手探しは同時並行が許されるものと私は認識しています。
本交際の申し出を受けてはいない立場でしたので、私は彼が海外にいる間も、他の方とのご縁を開拓していました。
「お土産買ってきました、次はいつ会いましょうか?」
Bさんからメールを頂いた時、心が重く重く沈みました。
自分が浮気をしているかのような罪悪感を感じました。
私は息苦しさに見舞われながら、Bさんにメールを打ちました。
「先日全く別の出会いから、良きご縁に恵まれ、その方と前向きに考えています」
そのような内容のメールを送りました。
送信後、1時間も経たずBさんからメールが届きました。
「わかりました。良かったですね。幸せになってください」
最後までBさんらしい、さらりとした文面でした。
あの時、あのタイミングで主人と会えていなかったらどうなっていたのだろう、
Bさんと3回目のデートに進んであれこれ話し合って、もしかしたら違う今があったのかな。
多分、危険地域への渡航の部分で、私は受け入れられなかったし、Bさんも自由に生きることを選ばれたと思いますが、
久しぶりに振り返ってこの文章を綴りながら、そんな風にも思った次第です。
日本に生きながら自由きままな翼を持っていらしたBさん。
居心地良い雰囲気をお持ちでありながら、我が道をアクティブに進まれていらしたBさん。
容姿だけではなく、私の心を揺さぶった方でした。
次回「オーネットで外国人の超高年収エリートと出会ってショックなことを言われた話」に続きます。