結婚適齢期をむかえ、あるいは過ぎても、結婚しない人が増えている昨今です。
【2016年 年代別未婚率】
年代 | 男性未婚率 | 女性未婚率 |
---|---|---|
30-34歳 | 47.1% | 34.6% |
35-39歳 | 35% | 23.9% |
40-44歳 | 30% | 19.3% |
45-49歳 | 25.9% | 16.1% |
50-54歳 | 20.9% | 12.0% |
※国税調査2017年5月26日発表
厚生省は、現在30歳以上の男性の約3人に1人、女性の5人に1人がおひとりさまの老後を迎えると推計しています。
未婚化問題はニュース番組でもよく取り上げられていて、20代~40代の独身男女を対象にした街頭インタビューでは、
- 良い人との出会いがない
- 仕事と結婚の両立が難しい
- 趣味などの自分の時間を減らしたくない
- 今の時代結婚にメリットがない
といった声が上がっていました。
私は最近とあるアクシデントから、生涯独身―「おひとりさま」で生きることについて、真剣に想像を馳せる機会を得ました。
その後こういった街の声を聞いた時、「手遅れになってから後悔しないのだろうか」とお節介ながら感じざるを得ませんでした。
年代別婚活方法でもお伝えしていますが、お相手探しは男女共に年齢が鍵を握っています。後回しにすればするほど、思い描くようなお相手との良縁にたどり着ける確率は低くなります。
「未婚の高齢者となったら、どんな将来が待っているのか」
今回は、結婚に向けて行動を起こせないでいる方、興味をもてない、自分はしないと思っている方に、生涯独身で生き抜くということがどういうことか、データをさらいながら、私なりの考えをお伝えしていきたいと思います。
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結婚しない人は何人に1人?生涯未婚率の推移と現状
下のグラフは、国勢調査を元に作成された、生涯未婚率の推移(男女別)です。
出典:「生涯未婚率の推移(男女別)」(内閣府)
生涯未婚(=50歳時点で結婚経験がない人)の割合は、1950年(昭和25年)時点では男女共に1.5%だったのが、1980年頃から急速に上昇し、2010年(平成22年)には男性で20%、女性で10%を超えるに至りました。
現在50歳前後の男性の5人に1人、女性の10人に1人が、結婚しない人生を歩んでいることになります。
未婚率は今後も上昇を続け、今から20年後の2035年には男性の3割、女性の2割にのぼると推計されています。先述の通り、現在30歳前後の男性の約3人に1人、女性の5人に1人が、未婚のまま老後に突入することになります。
生涯未婚の独身高齢者となる前に知っておきたいこと
結婚せず子供も生まずに老後を送る、まずはこのビジョンを可能な限り明確にしてみましょう。
独身高齢者として寿命を全うする場合、何歳まで生きる可能性が高いか
内閣府の調査によりますと、2010年時点で75歳まで生きてらっしゃる男性の割合は、72%、女性の割合は86%とのことです。
寿命の中央値(寿命中位数)は、男性82歳、女性89歳とのことです。
寿命は今後も伸びていく傾向にあり、2060年の寿命の中央値は男性87歳、女性93歳になると試算されています。
上記から、あなたが男性なら80代後半まで生きる可能性が高く、あなたが女性なら90歳まで生きている可能性が高いと考えられます。
「おひとりさま」でどのくらい生きるのか
あなたのご両親がご健在だとして、今おいくつでしょうか?
考えたくないことではありますが、寿命中位数から、82歳-今のお父様のご年齢、89歳-今のお母さまのご年齢が、あなたがご両親と一緒に生きられる残り時間のおおよそであると推測できます。
あなたが今30歳でご両親が65歳だった場合、確率的にはあと20年強一緒にいられることになり、その後30年以上、あなたは一人で生きることになります。
…生まれてからこれまで生きた時間よりも長い位の時間を、本気で守ってくれる親も、自分を一番に思ってくれる人もいない世界で生きることになります。
目や耳が悪くなり、足腰が弱くなって体力が衰えていくのが、これまでの30年と余生30年の大きな違いです。
生涯独身だとどのような最後を迎えるか
厚生省調査によりますと、70歳~85歳までの死因上位3位は以下となっています。
- ガン
- 心疾患
- 脳血管疾患
死因の8割以上が病疾患とのことです。
心疾患や脳血管疾患の割合が多いので、突然死となる確率も多そうに思われるかもしれませんが、全死因のうち突然死の割合は10~20%とのことですので、あなたは8割程度の確率で、病棟で最期を迎えることになります。
75歳以上の平均入院日数は50日以上となっており(厚生労働省平成23年調査)、あなたが平均寿命を生きた場合、寝たきりの状態で50日以上過ごした上で最期をむかえる可能性が高いことになります。
…この世に生を受けた誰もが、必ずこの世を離れる日がやってきます。
そして既婚未婚子供の有無にかかわらず、現代日本を生きる方のほとんどが、最期を病棟で過ごすことになります。
違いは、
余生数十年を、守る人も守ってくれる人もいない状態で過ごすかどうか、
入院時、何十日という時間を独り寝たきりで過ごすかどうか、
最期の時、誰にも見守られずに孤独に旅立つのかどうか。
これらを「なんだ、こんな程度の違いか」と思えるかどうかが、生涯独身の人生を幸せなまま全うできるかどうかの境目となるかもしれません。
2035年以降を独身子なし高齢者として生きる際の懸念事項
この他にも、2つ、前もって認識しておいたほうが良い事項があります。
お金の価値は流動する
現在ですと、60歳時点で貯金2000万円あれば何とかやっていけるという話もありますが、あなたが高齢者となる20年~30年後に、紙幣の価値が変わらぬ保証はありません。
30年前の1985年、1ドルは250円でした。現在は1ドル120円前後、半分以下の価値になっています。
あなたが今後年齢を重ねて、収入を得るのが難しい立場となった時、あなたが頼れるものは貯金してきたお金だけになる可能性が高いですが、最期まで安心安全な毎日を送れるかどうかは、その時代の紙幣価値次第と言えます。
社会的弱者は世が困窮すると真っ先に切り捨てられる
残酷な話ですが、今後世の中が混乱したり、貧困化が進んだ時、まず先に見放されるのは将来のない社会的弱者です。
そして非情な物言いをさせていただきますと、社会で最も将来のない社会的弱者と位置づけられるのは、守ってくれる人がいない独り身の高齢者なのではないでしょうか。
結婚しない人が持つべき覚悟 まとめ
「今は結婚を考えらえない」
「結婚するメリットがないからしない」
そうお考えのほとんどの方に、老後はやってきます。
統計で言いますと、人は9割以上の確率で65歳を超え、8割以上の確率で80歳を超えるのです。
そして女性も男性も、35歳を超えると結婚できる確率は3パーセントまで落ち込みます。
守る人も守ってくれる人もいない人生、あなたのことを深く愛してくれる人が誰一人いない人生を数十年送る覚悟があるのかどうか、手遅れになってから後悔しないよう、早めにご自身に問うて頂けたら幸いです。
最後に-私の先日のアクシデント
先日、主人が厄介な感染症にかかり緊急入院しました。
その後順調に回復し、一週間で退院の運びとなりましたが、この間に私は普段は目にしない現実を目の当たりにし、戦慄しました。
今年建てられたばかりのピカピカの病棟に入院しているのは70歳は超えていらっしゃるであろう寝たきりの高齢者ばかりで、開けっ放しになった病室の扉から、目を閉じてわずかに口を開けた状態で寝ている姿ばかりが目に入ってくるのです。
どこもかしこも、まさにこの記事のタイトル画像そのままの様子でした。
※画像は素材写真です、実際の患者さんを撮影したものではありません。
主人が入院している1週間、私は午前~夕方まで毎日病室に通いましたが、廊下ですれ違うのは看護師さんばかりで、他の病室にお見舞いに来られた方を見たのはたったの2回でした。
3年前、自身の妊娠中のトラブルで総合病院内の産科に入院していた時は、連日お見舞いに来た親子の足音と明るい声を聞いていました。
その時と比べてなおさら、生と死、始まりと終わりの温度差を感じて胸がつかえました。
ある朝病棟を訪れると、2軒隣の「面会謝絶」になっていた病室の扉が開かれていて、ベットから寝具が取り払われていました。
前日まで、人の気配が全くなかった病室でした。
空になったベットを見て、心が鉛のように重くなりました。
結婚とは何か。なんのために結婚するのか
その後主人の退院が決まり、
「看病してくれる人がいて良かったね、結婚してて良かったね」と冗談っぽく主人に言ったら、
「毎日来てくれてありがとう。でも、そのために結婚したんじゃないよ」
と言われました。
「あら、何のため?」
とおどけて聞いたら、
「やっぱ、愛あってこそだよ、結婚は」
としみじみ言うので、思わず笑ってしまいました。
笑いながら、できるだけ長く、今の幸せな日常が続いていくことを願わずにはいられませんでした。
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