結婚相談所でもネット婚活でも、子供が欲しいかどうかを「相手次第」としている人が一定数存在します。
この「相手次第」というのが、どのような理由で「相手次第」としているのかは、三者三様です。
私が思いつくことをいくつか挙げますと、
- どちらかというと子供が欲しいが、相手が欲しくないと言うなら諦めてもいい。
- 子供が欲しいとは思えないが、相手が強く望むのであれば、それに応える気持ちはある。
- 相手の年齢と経済力次第。金銭・精神的に過度な負担となる場合は欲しくない。
- 共働きが大前提なので、家事や育児を納得いく様に分担できる場合のみ希望する。
- 「子供を持つ」事について、今は具体的に想像できない。とりあえず相手次第を選択した。
- 「相手次第」にしておけば、子供が欲しい人と欲しくない人両方から好印象をゲットできる。本音は違う。
といったような考えがあると思います。
「相手次第」とひとくくりに言っても、その意味合いは大きく2つに分かれます。
1つは、「相手のスペック次第」
もう1つは、「相手と(その時の)自分の気持ち次第」
です。
実はどちらであっても「実際は自分の意思を尊重してもらえない」可能性があります。
子供を持つか持たないかが「相手のスペック次第の人」は、結婚前には子供の希望の意思がほぼ固まる
プロフィールを参照した時点で、相手の年齢や収入は判明します。
「子供は相手の(言葉が悪いですが)スペック次第」という意味合いで「相手次第」を選択していた場合、年齢や収入に問題がない相手であると分かった時点で、あなたの子供に関する結婚観は、「持ちたい」に変わることと思います。
逆に年齢や収入が、子供を生み育てるには問題ありと分かった場合は、その時点であなたの子供に関する結婚観は、「持ちたくない」となります。
しかし「相手次第」という選択は、「意思決定を相手に委ねる」と受け取られることも多々あります。
あなたにとって子を持つのに必要な条件を満たす相手が「子供が欲しい」としているなら基本問題はありません。
子を持つのに必要な条件を満たしていない相手が「欲しくない」としているならこれも問題はありません。
しかしそうではなかった場合は、やりとりをする初期の段階で、子供についてのあなたの意思を、相手にお伝えした方が良いと思います。
子供を持つか持たないかが「相手と(その時の)自分の気持ち次第の人」の中には子供を持つ覚悟が持てていない人もいる
相手の意思を尊重する、それはとても素敵な事です。
しかし、「相手のスペック次第」と違って、「相手の気持ち次第」というのは、プロフィール参照時点で決着が着く問題とは言い切れません。
例えば
「今はまだ考えられない」
と言う相手と結婚した場合、
その「考えられる時」がいつ来るか、本当に来るのかすらわかりません。
「子供はおいおい」と伴侶に答えていた女性の本心
私の年上の友人の話を聞いてください。
彼女は1人の男性と恋におち、結婚しました。
彼女は結婚当初、「子供のことは今はまだ考えられない」と彼女の夫に話していました。
そして彼女の夫は、「子供は欲しいけれど、無理強いはしない」というスタンスでした。
彼らが結婚して約10年が経ちますが、2人には子供がいないままです。
彼女の年齢的にも子供を妊娠出産することが、少し厳しくなってきました。
2年ほど前に私が彼女とお茶をした時、彼女は、
「旦那さんは子供欲しいみたいなんだけどね。私、結局子供はいらないって思っちゃって。『まだいらない』、でこれからも通すつもりなんだ」
と言いました。
彼女は「いつか欲しい」と思っている旦那さんに「やっぱりいらない」と言い切ることが出来ず、年齢を重ねることで彼の希望を自然消滅させることにしたようです。
わが身としてこの話を考えるとホラーです。
この話は、彼女が意図的に仕組んだ話ですが、意図的でなくても、起きうることです。
逆に、「欲しくない」と言っていた伴侶が、急に欲しがり出す場合もあります。
「まだ子供を持つ時じゃない」と言っていた旦那さんが、いよいよ子供を持ちたい、と思い立った時、既に妻は40歳。努力はしているものの、なかなか妊娠できずにいる、といった話もあります。
妊娠出来たとしても、子供のいない将来設計のまま生活していた場合は、「今後のお金どうしよう」となりかねません。
「子供を持つかは相手次第」の場合、それはどの時点までなのか
「相手次第」
どの時点まで、相手の気持ち次第なのか。
個人的には、「結婚」するまでには、子供を持つ前提でいくか、持たない方向でいくかを決めておくことをおススメします。
将来設計は大切です。
子供を持つか持たないかは、日々のお金の使い方にも大変大きく影響してきます。
子供を持つ持たないが相手次第の方へ―最後に
子供は、持つか、持たないかです。
1か0です。
以前の記事にも書きましたが、
子供を持つ選択をした場合、あなたは「自分の子供」というかけがえのない存在を手に入れるのと当時に、1人当たり平均3千万とも言われるお金を子供の養育費に割くこととなります。
持たない選択をした場合、あなたは伴侶といる間、お金があってこその潤った人生を送れるかもしれません。そして1/2の確率で、相手に先立たれ、家族と呼べる人が1人もいない老後が待っています。
その選択を、「相手次第」にするのかどうか、
もう一度真剣に考えて頂いても良いかもしれません。
さて、これで子供に関する結婚観のお話は終わりです。
次回は、親との同居等についてのお話をしていきますね。
次回の記事はこちらからどうぞ(記事のカテゴリが変わります)
【結婚観その他】義親・実親との同居の有無についてはこちら