「東京タラレバ娘」という漫画があります。
最近ドラマ化し、話題沸騰となっています。
結婚を意識しているアラサー30代女性に向けられた作品で、コミカルなタッチで毒を和らげつつも、妙齢の女性を容赦なく突き刺しまくる恐ろしい物語です。
私がこの漫画を知ったのは、ドラマ化する1年以上前のことでした。
婚活個人相談中の20代半ばの女性が、
「さかなさん、私、この漫画が恐怖でなりません。こんな風になりたくないです」と紹介してくださったのがきっかけです。
どんな話なのかと電子書籍サイトで購入して読んでみたら、それはそれは悲痛なお話で、「これを作中の主人公達と同じ状況の女性が読んだらどれほどショックだろう…」と、勝手に憂いてしまいました。
今回はそんな「東京タラレバ娘」のあらすじをざっくりお伝えしてから、20代~40代までの女性の婚活に直に触れている婚活サポーターとして思うところをお伝えします。
東京タラレバ娘とは
このお話を簡潔に説明すると、「結婚して幸せになりたいのに、好きになるのは結婚できない男ばかり」という33歳の女性3人が、焦燥感に駆られながら恋愛と結婚の狭間で悪戦苦闘する日々を描く物語です。
原作は東村アキコさん。「主に泣いてます」「海月姫」「かくかくしかじか」など、大ヒット作品を多数お持ちの漫画家さんです。
東京タラレバ娘の登場人物:ヒロイン3人のキャラクターを解説
まずは主人公の3人をご紹介します。
鎌田 倫子 (かまた りんこ)
著作権の都合により、さかなの素人似顔絵でお送りします。実際はもっとカッコ良い女性です。
脚本家めざしてテレビ制作会社に就職し、現在は独立している。仕事は下から上がってくる若い才能に押されて上手くいってない。
23歳の頃、同社の早坂に交際を申し込まれて断って以来、恋愛はご無沙汰。今になって早坂を振ったことを、「逃した魚はデカかった」と後悔している。
KEYという25歳の俳優によく絡まれ、辛辣な発言をされるも、ひょんなことから一夜を共にするアクシデント?もあり、彼のことが気になっている。
香 (かおり)
著作権の都合により以下略。実際はもっと美しい女性です。
東京の表参道でネイリストをしている美人。
昔、売れないミュージシャン・鮫島涼と付き合っていたが、将来性を感じらないという理由で振った。涼は最近人気バンドとして注目されるようになり、偶然の再会後、彼の「セカンドの女」となる。
小雪 (こゆき)
著作権の都合により以下略。実際はもっと艶やかな女性です。
実家の居酒屋「呑んべぇ」で働く。
眼鏡と三つ編みがトレードマークの、「絵に描いたような真面目女子」だったが、お店の客・丸井良男と恋に落ち、不倫してしまう。
東京タラレバ娘のあらすじ
高校時代の友達同士の3人は全員未婚の33歳。時間があれば「呑んべぇ」に集合し、お酒を飲みながら仕事や婚活の愚痴を言い合う日々を送っていた。
「告白を受けてたら付き合ってれば」「キレイになったら」「好きになれれば」結婚できていたのに。
いつものようにタラレバ話で盛り上がる3人に突如割り入り、
「そうやって一生女同士でタラレバつまみに酒飲んでろよ!このタラレバ女!!」と言い放つ謎のイケメン・KEY。
彼は人気急上昇中の若手俳優だった。
倫子が脚本家として関わるドラマに出演するなど、倫子を中心に彼と3人との不思議な縁が続いていく。
やっと良き出会いを果たしたと思ったら、相手が価値観押し付け男だった倫子。
元カレと良い雰囲気になったけど、セカンドに収まってしまう香。
既婚者に上手いこと言い寄られて、不倫相手になってしまう小雪。
彼女たちに辛辣ながら常に正論で現実を突きつけるKEY。
けれど、33歳の倫子たちに、良いと思えるフリーの男性との出会いはどこにもない。
時間の経過と共に良き出会いの可能性はどんどん狭まっていく。
それを痛いほど感じながら、女子会で気を紛らわせたり、刹那的なときめきに身をゆだねたりして、3人は時間を消耗していくのだった。
「東京タラレバ娘」婚活サポーターとしての感想
東京タラレバ娘に出てくる3人の女性は、それぞれとても魅力的です。
脚本家の夢を叶え、プライドを持って仕事に当たってきた倫子さん。
美人でおしゃれ、お仕事は女性の憧れの職業、ネイリストの香さん。
実家の居酒屋で、美味しいお料理をお客さんに提供している小雪さん。
彼女たちは、日々を一生懸命生きてきました。
社会とかかわる中で、きっと20代の頃よりも人間的にも成長されてきたのだと思います。
それなのに、20代の頃は向こうから寄ってきたような男性層から、全く支持されなくなってしまいます。
それはなぜか。
多分彼女たちだけでなく、あなたも既知だとは思いますが、改めて言いますと、
「もう若くないから」
です。
「若さ加点」が自動付帯しているのが20代
可愛い赤ちゃんや可愛い幼児、子犬や子猫を見て、キュン、とした経験がある人は少なくないと思います。
赤ちゃんも子猫もあなたのことを深く理解しようとしませんし、あなたに愛情を注ごうとも多分していませんが、そんなことは関係なく「好きーっ」という感情を抱いたのだと思います。
そういった「若さ加点」が、20代女性にも付加価値として与えられています。
異性としての魅力値を数値化できるとして、100点満点中60点だったとしても、ボーナスポイントで80点と評価されるのが20代なのです。
そして25歳を過ぎるとこのボーナスポイントは毎年数ポイントずつ失効していき、30歳で加点0点、評価点は60点になります。
これが、多くの女性が30歳を過ぎて「急にモテなくなった気がする」と感じる理由です。
時間の経過が、否応なしに女性の恋愛市場価値を減らし続けていく
一生懸命仕事を頑張って、周囲の人たちを大切にして、毎日を充実させて生きてきても、「若くなくなる」と、異性から受けられる愛情は激減する―
女として生きる女性にとって、特に伴侶を掴んでいない未婚女性にとって、これはとてつもない恐怖です。
これまでは当たり前に受けていた愛情や評価が、「時間の経過」という理由1つで貰えなくなる…その時に初めて、「あぁ、私が当時あんな風に接してもらえたのは、若かったからなのか」と知り、愕然とします。
人は、何かを無くしてからでないと、物の価値に気付けないことが多々あります。若さもそういう種のものです。いかに「若さ」が自分の評価を底上げしていたかに気付いたとき、女性は絶望し、焦ります。
「若いかどうかで女を評価する男なんて最低」とお感じになるかもしれませんが、人が生き物である以上、若さが恋人探しや結婚相手探しのバロメータになるのは、仕方のないことです。
「若さ」は生命のきらめきであり、生命のきらめきは美しさです。
開いたばかりの花と、萎れてしまった花は、どうしたって前者が愛されます。
しかし、良き出会いが全然ないからと言って、幸せな生活が出来そうにない人と一緒になったり、不倫や遊び人に走っても、幸せにはなれません。
とてもお辛いとは思いますが、「女性を求める男性にとって、若さは大事な要素の一つ」であるのを一旦受け止めて、その上で、失われた評価の部分を、どう埋めていくかを考えることが、恋愛や婚活に悩んでいる女性が道が開くためのに有効な道です。
若さは出会いの武器になるが、幸せな結婚のために必ずしも要るものではない
これまでの話で、「若さis正義」のように受け取られたかもしれませんが、若くないことは「ときめける男性と恋愛する」ことにおいては不利ですが、実は「幸せな結婚」をすることにおいてはさほどネックではありません。
30歳を超えても、35歳を超えても、40歳になっても、「この人だ!」と思える人を見つけ、幸せな家庭を築いている女性もいらっしゃいます。
私の元にも、「良きお相手と成婚できた」という嬉しいご報告が毎月届いています。
時間と共にすり減っていく若さに頼らず、幸せになれるお相手探しをしたい方は、是非当ブログの婚活講座をお読みくださいね。
全て無料でご覧いただけます。
⇒婚活基礎講座「結婚して幸せになりたいあなたに伝えたい、結婚相手に求める条件で必須なこと」を読む