婚活サイトや結婚相談所を使いさえすれば結婚できるだろうと思って活動し始める人も少なくなりません。
しかし成婚率から計算して利用者の3/4もの人が壁にぶつかり、「うまくいかない」と悩むことになります。
「うまくいかない」と思う理由は、「良いなと思う人とのご縁がつながらない」に集約されます。
婚活に本腰を入れたことがない人は、この原因について「婚活市場は残り物の集まりで、良い人などいないからだ」なとど分析したりします。
しかし実際は、婚活市場価値が目立って高い人に人気が一極集中すること、加えて婚活市場価値が目立って高い人は目立って高い人同士で即結ばれてお相手探しを終了する(その間平均1~2ヶ月)のが原因で、これにより目立って異性ウケするタイプではない人は、
- 良いなと思えるような人からは申し込まれない
- 良いなと思える人には申し込んでもマッチングしない
という状況に陥ってしまうのが原因です。
見落としがちなのは、「普通に恋愛して結婚できそうな男女ですらも、婚活市場では苦戦する」という事実です。
実は、婚活でお相手探しをする場合、自然な出会いからお付き合いや結婚に至る時と比較すると早期結婚度は間違いなく上げられる一方で、「(言い方は悪いですが)同じスペックの異性」とお付き合いや結婚に至る難易度を比較すると、婚活のほうが何倍もハードモードとなります。
婚活市場では「人気が一極集中する」と先ほどお伝えしましたが、もっと具体的に言いますと「100人単位の同性がたった一人の異性を希望する」構図が出来上がりやすい環境のため、需要と供給のバランスが崩れまくり、常に「オイルショック時のトイレットペーパー争奪戦」のような大混戦になっているのです。
出会い方 | 自然な出会い | 婚活 |
---|---|---|
出会いの数 | 少ない | 多い |
早期結婚の可能性 | 期待しないほうが良い | 期待がもてる |
目当ての人のライバルの数 | かなり少ない。 いてもせいぜい1~3人。 | 超絶多い。 100人単位であることもザラ。 同性会員のほぼ全員が 似たような理想を持っている。 |
婚活市場では人気が一極集中する理由
婚活でこれほどまでに人気が一極集中するする理由は2つあります。
1つは、婚活で異性をお相手候補として評価する時、「容姿」と「数値」ありきで判断するから。
そしてもう1つは、婚活市場では自分の市場価値が見えにくいからです。
婚活で異性をお相手候補として評価する時、「容姿」と「数値」ありきで判断するから
知人から紹介されるなどで前評判が無い限り、異性をお相手候補として判断する重要な指針となるのは「ルックス(顔・体型・身長)」「年齢」「年収」「学歴」「職業」です。
例えば女性1000人が結婚相手を探しているとして、同い年の男性の以下のプロフィールを見た時、
- ぽっちゃりさん。年収300万円。大学卒。穏やかそうな印象の顔写真。食品メーカーの事務。趣味がほぼまるかぶりで理想のライフスタイルもほぼ一致
- 標準的な容姿。年収430万円。専門卒。誠実そうな印象の顔写真。IT企業の営業。共通する趣味が2つ。理想のライフスタイルは完全一致
- 整った容姿。年収750万円。大学卒。優しそう印象の顔写真。大手商社勤め。共通する趣味が1つ。理想のライフスタイルは合わなくもなさそうな感じ
1000人中970人は3の男性にアプローチします。
男性1000人が結婚相手を探しているとして、以下の女性のプロフィールを見た時、
- 4歳年上。年収600万。かなり個性的な顔つき。穏やかそうな印象の顔写真。大卒・輸入業事務。趣味がほぼまるかぶりで理想のライフスタイルもほぼ一致
- 同い年。年収380万。標準的な容姿。真面目そうな印象の顔写真。大卒・塾教師。共通する趣味が2つ。理想のライフスタイルは完全一致
- 4歳年下。年収280万。かわいい。短大卒・栄養士。優しそうな印象の顔写真。共通する趣味は特になし。理想のライフスタイルは合わなくもなさそうな感じ
1000人中970人は3の女性にアプローチします。
「趣味が同じ人が良い」「感性が合う人が良い」「結婚観が一致する人が良い」など上記以外のこだわり条件も当然それぞれにありますが、これらはスペックが希望の範囲内だった場合にははじめて評価される部分です。
顔写真も年齢も年収も学歴も身長も体重も非公開でご縁を繋ぐ場があるとしたら、出会う人は全く変わってくるはずですが、そのような出会いのサービスを使いたいと思う人はまずいません。
「まずは容姿・スペックありき」、今更言われるまでもないことかもしれませんが、これが婚活の現実です。
選ばれなかった969人は、2にいき、2に選ばれなかった966人は、3にいったり、それ以上申し込まずに「婚活で良い人とは出会えない」と結論付けて活動をやめたりします。
婚活市場では自分の市場価値が見えにくいから
これだけ容姿やスペックで人気度が決まるのがはっきりしている市場であるにも関わらず、婚活には模試のように自分のポジションを判定できるツールがありません。
そのためほぼ全員が「東大」「慶応」「早稲田」を受験することになり、これらの競争率はうなぎのぼりとなる一方、偏差値が低めの大学は閑古鳥が鳴きます。
こうしてほとんどの人がマッチング試験で落ちたり、誰にもアプローチしてもらえずに「うまくいかない」状況に陥ります。
結果、妥協の婚活か結婚を諦めるかの2択を迫られる
このような事情から、目立ってモテるごく一部の男女以外の婚活は等しく難航します。
結婚本気度が高い男女やリアリストさんは、そのうち「目立ってモテる人以外」に目を向けはじめ、理想の結婚を追い求めたい人は婚活疲れを起こして休止期間に入ったりします。
とはいえ「婚活市場でモテる」ことと「幸せな結婚」に相関性はない
ここまで「婚活で良いなと思える人とご縁を繋げる難しさ」をくどくど説いてきましたが、あなたが婚活市場価値が高い人と結ばれることと幸せな結婚をすることは、実は全く別の話です。
「容姿がタイプ」「若い」「高年収」といったモテ要素がもたらすハロー効果(=顕著な特徴に引きずられて他の特徴についての評価が歪められる認知バイアス現象)によって、「こんな素敵な人と結婚出来たら幸せになれるだろう」と思い込みがちですが、それらが結婚の幸福度に占める割合は実際はかなり少ないです。
ここは力説させていただきますが、年収1000万円の男性が年収450万円の男性より思慮深く、パートナーを大事にする傾向があるわけではありません。
若くてかわいらしい容姿の女性が、普通の容姿の女性よりも人格的に素晴らしい傾向もありません。
むしろ、「若いから従順だと思って結婚したらお姫様気質でわがままだった」、「高年収だから豊かな生活ができると思って結婚したら趣味にはお金を惜しみなく使うくせにギリギリの生活費しか入れてくれない」など期待に反する毎日を送る羽目になったり、モテ要素を持つ異性ゆえの悩み(金遣いの荒さ、浮気など)にさらされ続ける可能性もあります。
特に要注意なのが「容姿・スペックだけでモテてきた人」です。彼らは他人への想像力やコミュニケーション力が育たないまま大人になってしまっていたりします。
これらを考えると、人気が一極集中する人を狙って婚活をしても幸せになれる保証はないのだから、あえてその競争率に挑む必要はないのではないでしょうか。
それよりも、「あなた自身が幸せになれるお相手の探し方」を知り、その相手に好きになってもらえるようなアプローチをする方がよほど幸せな生活にたどり着きやすいです。
「周りに自慢できるパートナーを得たい」という気持ちとの葛藤もあるかもしれません。
それを否定はしませんが、「結婚生活の相性重視」でお相手探しをしないと結局は幸福度が低い毎日を迎えてしまうことを忘れずにいていただきたいです。
婚活を成功させて幸せな結婚に至るために必要なことは「自身のセールス」と「精度の高いお相手判断」
ここからは、「どうすれば自分が幸せになれるお相手探しができるか」についてお伝えしていきます。
まずは、あなた自身が居心地よく生きていけるためのパートナーの条件を詳細に洗い出しましょう。
⇒理想の結婚生活にたどり着くための38の質問で、あなた自身を掘り下げる
そして、そのターゲットに向けて「自分を売り込めるプロフィール」を作成します。
⇒婚活写真
プロフィール公開直後は、作り上げたプロフィールが本当にターゲット層に響くのかを検証する期間を作りましょう。
⇒婚活プロフィール公開前最終チェックと公開後にすることリスト
その後もメッセージのやり取りなど、計画的にステップを上り、交際前デートを通して親密度を上げて、その後結婚の相性を確認した上で、結婚前提の交際に至ります。
当サイトは結婚全体の交際に至るまでの道筋をスムーズに行うための方法を詳細に解説しています。
私のご案内があなたの婚活の一助となれば幸いです。