婚活サポーターのさかなです。
「結婚相手に求める条件で必須なこと」「理想の結婚相手探しの落とし穴」「『恋愛と結婚は別』の真偽」と、これまで3回にわたって、結婚相手選びの際に心に留めて頂きたいことについてお伝えしてまいりました。
2つめのお話の中で「自分の理想の結婚生活に必要な条件を満たす人」≠「自分が幸せにしてあげられる人」の場合も、幸せな結婚は出来ない
という記述をしたのですが、こちらはまだ解説できていませんでしたので、今からお話していきます。
相互マッチの必要性と、本当に相互マッチする難しさ
自分の希望条件を満たす人と結婚しても幸せな結婚生活が営めないケースについて、あなたにも1つ思い当たる組み合わせがあることと思います。
「自分の希望通りの人だからって、相手から見て自分が希望通りの人じゃなかったら、それを無視して結婚するのは危険って話でしょ、そんなの当たり前」
おっしゃる通りです。
婚活をしていると、「自分の条件的に、これ以上最高の相手はいないけど、相手にとってそうではない部分があるようだ」と感じるお相手が出てくる場合もあります。こんな時、折り合いのつかない部分を、「どうにか向こうに折れてもらって結婚したい」と、思ってしまうかもしれません。
しかし、そういった場合に相手に無理強いしたり、うまいこと言って丸め込ませるのは決して得策ではありません。
人は、20年も30年も生きていると、なかなか自分というものを変えられません。
「折れられないもの」
には、その人自身を育んできた長い年月が背景にある場合も多いのです。
そういったものと正面から向き合わずに結婚すると、必ず後々にほころびが出てきます。
自分が何かして解決することができない類の問題なら、それは決定的に相手と条件が合わなかったのだと認識し、別の方を探されることをおすすめします。
…と、これだけの話で済んだら、割と単純明快なのですが、実はこちらにも嵌りがちな穴があります。
「幸せにしてあげられる人」かどうかを知りたくても、相手がそれを正確に教えてくれるかはわからない
理想の結婚相手探しの落とし穴でしました、たとえ話を思い出してください。
「できる男さん」がいましたね。
彼は、「良い人がいたら結婚したい。パートナーのいる温かい毎日を送りたい」というスタンスで婚活していました。
彼にとって「良い人」と認識していたのは、一緒に温かい毎日を送れそうな人。
そして、彼が納得の上で結婚したのは、明るくて社交的なキャリア美人さんでした。
けれども、彼の結婚生活は、描いていたものとは違ってしまいました。
「できる男さん」はどこで間違ったのか。
答えは、入り口からです。
できる男さんは、自分自身が本当に求めている結婚生活というものを、自覚できないまま相手探しをしていました。
彼は、仕事から帰ったら夕飯の匂いがする灯かりののついた家に帰ってきて、エプロン姿の妻に玄関でお帰りなさいのハグを受けるような生活だったら、もっと結婚生活に満足できたかもしれません。
けれど、結婚するまで、それが自分の理想の結婚生活だと気付けなかったのです。
自分の本当の理想の結婚生活に気付かないまま婚活している人も多い
「できる男さん」のように、希望があいまいすぎる、という方ならまだ可愛い方かもしれません。
中には、
「妻には結婚後も正社員として働き続ける人を希望します。いつも社会とかかわりを持って視野を広くしていてほしい」
と希望しながら、結婚後家事分担について負担を求められたり夕食が出来合いだったり、同僚との飲みや休日に趣味のサークルで家を留守にされることが度々あると、「思っていた結婚生活と違う」と感じたり、
「夫はバリバリ仕事をこなす、とにかくガッツリ稼いでいる人がいい」
という希望をもとに結婚したのに、平日はいつも午前様、土日は接待ゴルフなどで放っておかれて育児すらノータッチな夫に、「思っていた結婚生活と違う」と感じたりする人もいるようです。
彼らがもし、結婚をリセットできるとしたら、次も同じ条件で相手を探すでしょうか?
私は、彼らは今度は違った条件で相手探しをすると思います。
ですので、あなたがお相手候補とやりとりを始めたら、提示している条件を過信することなく、相手にとって本当の満足の行く生活はどんな生活かを推理しなくてはなりません。
・・・婚活って、大変ですよね。
でもめげないでくださいね、努力の先に、光差す毎日がありますから。
次回は、幸せな結婚の条件。相手の幸せなくして自分の幸せなしのリアルな理由をお送りします。