今回のさかな史では、女子婚談会に行ってきた時のお話をさせて頂きます。
前回までのざっくりなお話――
恋人と別れて婚活をする決心をした私は、
全力で「婚活で需要のある女性」を目指し、
努力の限りを尽くしたのでした。
そして一か月後、
勢い込んで結婚相談所の扉を叩き、
まずはオーネット中心に活動することを決めたのでした。
オーネットに登録して、数週間が過ぎた頃、
私には、何人かの「婚活ブログ友達」が出来ていました。
婚活は孤独な作業です。
婚活をしていない友人に婚活の話をしても、なかなかわかってもらえないことも多いです。
そんな中、同じ立場の人達が、自分と同じように悩み、迷い、時に喜んだり落ち込んだりするのを身近に感じられるブログの存在は、私にとってとても貴重でした。
励まし、慰め、心配し・・・親身になってコメントを返しあう内に、婚活ブロガーさん達を身近に感じるようになった私は、お誘いに乗る形で、婚活女子会に参加したのでした。
けれども、今振り返って思うと、「リアル婚活友達を作る」というこの選択は、きっと、あまり良い選択ではなかったのだと思います。
ブログという距離感がちょうど良い関係もあるのだと、その後の私は学ぶことになります。
それはさておき当時のお話しに戻りますが、
婚活女子会の参加者は、私の他に4人いました。
年齢で言うと全員がアラサーで、31歳~35歳の人でした。
皆さんお綺麗にしていらして雰囲気も良く、一見しただけでは婚活で苦戦しているようには感じられませんでした。
けれども、お話を聞いている内に、失礼ながらちょっとだけ、「もしかしたらこういうところが苦戦の原因なのかな」と思ってしまった部分があります。
まず、その婚活女子会で語られた内容は、8~9割方が婚活中の男性への愚痴でした。
「女の人は見た目のレベルが平均以上の人が多いのに、男性は酷い」
「服装とかもありえない人ばかり」
「この前の人なんて、ハゲてたよ。ハゲは無理ー」
「医者を狙ってるんだれど、声をかけてくるのは医者じゃない変な人ばっかり」
「最低限のコミュニケーションも取れない人も多い。沈黙ばっかり続いてしんどい」
「良いところが1つも見つからない人と会った時は、時間返してって思う」
このような感じでした。
この集まりの中には、1年程心の病気になっていて、仕事をせずに引きこもり気味という女性もいらしたのですが、
「自分も褒められた状況じゃないから、『身の程を知れ』『妥協しろ』って自分自身に言い聞かせて婚活してる。でも見た目で生理的に無理!とか思っちゃって、全然上手く行かない」
と話していたりもしました。
皆さんそれぞれ、婚活中に受けたやり場のないストレスを、ここぞとばかりに発散させたかったのだろうと思います。
が、この時私はようやくお相手候補さん2名程と初デートを済ませたばかりで、そのお2方共に、特に不満に感じる部分は無かったですし、メールのやりとりをしていた10人以上の方々は、それぞれに良いな、と思わせてもらえる部分がありました。
ですので、婚活中の男性への不満のオンパレードに少し驚いたのでした。
それが顔に出てしまっていたのでしょうか、
「さかなさんはまだ20代だから、きっとうまくいくよ、20代で婚活しておいてホント正解!男は身の程知らずにも、十の位に3がついている女を問答無用で検索候補から外すからね、そりゃあ私たちは厳しいよ」
と言われたりしました。
確かに、ぎりぎりとは言え20代であることは、婚活において絶対的に有利なのだろうと思います。
それを感じて私は三十路直前に焦って婚活市場に飛び込んだのですから、全く否定できません。
ですが・・・
アプローチをしてくる人や会った人のほぼ全てが、本当に良いところが1つもないとしか思えない人だったり、生理的に無理としか思えない人だったりすることがあるのでしょうか・・・?
私には到底信じられませんでした。
そして、婚活で男性と相当数のやり取りを経験して来た今の私もまだ、信じられないままでいます。
だって、1対1でお会いした25人以上の方々の中に、良いところが1つもない、と感じた方なんて、いませんでしたから。
今になって思うことがあります。
「全然良い人と出会えない」
と感じていらっしゃる人がいるとしたら、それは
本人自身がプロフィールやメールでのアプローチ方法を間違えていて、望むようなお相手と出会える機会を自ら失っているか、もしくは、婚活における「良い人」の定義がそもそも間違っているかのどちらかなのだろうな、と。
個人的には、初対面の際に相手の男性の髪が著しく薄くても、全く話題を提供できなかったとしても、それを以てして「この人無理ー」とは思いません。
私も世の多くの女性と同じように、髪はフサフサしている方のほうが好きですし、初めてでも話が弾む方のほうが良いなとは思います。
ただ、そのような「結婚相手の探し方」をしていては、幸せな生活を送るための相手探しは出来ないのではないかと思います。
上記2点に絶対的なこだわりを持っていらっしゃる女性だったとしても、
- 髪をフサフサにして欲しいと強く希望した場合、それに対応してもらえるのか(本人が気にしていないような事でも、相手が強く望んだ場合には耳を傾けてくれる人なのかどうか)
- 自分が話したことを覚えてくれて、本人なりに反応してくれているのか(会話には参加してくれているのか)
という点で相手を判断した方が良い気がします。
特に会話力については、相手にその気さえあれば、コミュニケーションを取って行く中で徐々に育てていけるものだと私は思います。
ちなみにこの婚活女子会には、2回足を運びました。が、3回目は私抜きで行われ(呼ばれませんでした…)、その際に参加者の間で大ゲンカが勃発したらしく、数日後にはそれぞれブログを閉鎖し、ほとんどの参加者さんと音信不通となったのでした。
…色々ありますよね。
次回「婚活ブログを書いていた女性たちのその後」に続きます。