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結婚後に育った家庭環境が及ぼす影響。相手の育ちを知っておく重要性

価値観の違い 交際前デート 結婚相性確認編

今回は、育った家庭環境が生み出す価値観の相違と、その相違が起こすストレスについて、詳しくご案内してまいります。

今から、私の幼なじみが結婚後に体験したお話をさせて頂きます。
少し長いお話となります、ご了承下さい。

育ちの違いが生んだ衝突

彼女は、裕福とは言えない家庭の出です。日雇いの仕事をする父親と、病弱ながらも家庭を支えるために毎日内職をする母の元で育ちました。

真面目で頑張り屋の彼女は、毎日一生懸命勉強し、学区内で偏差値一位の公立高校に合格、その後レベルの高い国立大学へと進学しました。

そこで将来の夫となる人と出会います。彼女は大学卒業後、かねてから希望していた職に就き、働いて2年が経ってから結婚をしました。

彼は公務のお勤めをされています。
彼の父親も彼と同じ職務を全うされた方でした。お母様は専業主婦で、惜しみない愛情を彼に与え、しっかりとした教育を施したようです。

恋愛結婚で結ばれ幸せいっぱいに挙式をした2人でしたが、程なくして衝突の時がやって来ます

はじめの衝突

その原因となったのは、彼女の仕事でした。

彼女は結婚後も子供を授かるまでは、仕事を続けたいと考えていました。
高い競争率を乗り越えて得た、希望の職種です。彼女の職場は、妊娠出産を経て復帰する女性も少なくないような、既婚女性に理解のある職場でした。

けれども、夫と義母が揃って彼女が働き続けることに反対しました。

「自分には十分な収入があるのだから、君は何も働くことは無いよ。家庭に入ればいいじゃないか」

と彼は言ったようです。そして義母は、
「結婚するのだから、夫をサポートするのが妻の務め。どうしても働きたいなら、息子のサポートと両立できるように、家の近所で掃除婦の時短パートでもしたらどうかしら?

と彼女に言ったようです。

彼女は悩んだ末、仕事をやめ、家庭に入ることを選びました。彼女は、「私にもプライドがある」と言って、掃除婦のパートはしなかったようです。これまでの彼女の生き方を考えれば、そう思ってしまう心境も理解が出来るような気がします。

それから少し経って、彼女と夫の間に、また衝突が起きました。

2度目の衝突

ある日急に、義母から、彼女を問い詰める内容の電話がかかってきたのです。

息子のお弁当に、前日の残り物を入れるなんてどういうことなの!?

彼女は前日に残ったおかずを一品、翌日の夫のお弁当の中に加えたそうです。夫がそれに気づいて彼の母に愚痴を言い、彼の母は驚いて彼女を問い詰めたとのことでした。

彼女は、残り物を翌日の旦那のお弁当に入れることが、責められるようなことだとは思ってもみませんでした。なぜなら彼女の実家では、それは当たり前に行われていたことだったからです。

しかし彼女の夫は幼少から、帰宅したら手作りのお菓子が出てくるような家庭で育ちました。「残り物」にも「冷凍物」にも無縁の生活をしてきたのでしょう。

家族のために懸命に働いて、やっと来た昼食の時間。ホクホクしながら開けたお弁当の中には、前日の残り物・・・。

彼にとってそれはカルチャーショックなことで、その行為が主人を軽んじているが故の行為だと感じざるを得なかったようです。このことを恥と感じた彼は周りに愚痴ることも出来ず、母親に漏らしたのだと思われます。

このような衝突を幾度か経験しながら、それでも彼女と夫は比較的穏やかな結婚生活を続けていきました。

子供も2人生まれ、彼女は幸せそうでした。

が、またもや事件は起こります。

彼女の心にしこりを残した3度目の衝突

彼女は、夫と衝突した際、夫を激怒させてしまったようです。

怒り狂った彼は、

誰のお陰でこんな生活が出来ると思っているんだ!!出て行け!!

と彼女に叫んだそうです。それを聞いた彼女は2人の子どもを連れて実家に帰りました。

その後冷静になった夫が、彼女を迎えに実家へ行き、結局は何事もなかったように今も4人で生活しているそうです。

・・・さて。

あなたはこの話を聞いて、どうお感じになりましたでしょうか。

価値観に是非はない。故に解決困難となる

このような話を聞いて、時代錯誤、思いやりがない、配慮が足りない、等、観客になってどちらか一方を非難することは簡単です。

ですが、育ちから来る常識の違いというのは現実に根深く存在し、解決が非常に困難な問題なのです。

最後に挙げました例で言いますと、「誰のお陰でこんな暮らしが~」という罵倒も、その台詞だけ見れば、完全に彼の失態のように思えます。

が、私は彼女から、普段は温厚で理解がある、優しい彼だと聞いていました。彼がそう言うに至るまでに蓄積された不満があって出た一言なのかもしれません。

彼は「父親が偉い」という家庭で育ちました。何事も決定権は父親にあります。母親は、3歩後ろを歩きます。彼はその育ちの中で、「家族のために懸命に仕事をしている男は、夫として父として家族から敬われてしかるべき」という考えが自然に刷り込まれていたことも想像出来ます。

一方、彼女は実家で父を軽視する母を見て育ちました。ですので「夫」だからといって特別持ち上げる、という感覚は、全く持ち合わせていませんでした。おかしいことにはおかしいと言う等、自分の意見をしっかり主張し、時には夫の意見を否定することに、何の抵抗もありません。

彼女にとっては悪気のないその態度が、彼の育ちから生まれた彼の常識の中では、受け入れがたいものであったーーその価値観のすれ違いが、日々の中で彼に不満を溜めさせたのかもしれません。

この話を読んであなたがもし「夫が酷い」「義母が酷い」とお感じになったとしたら、あなたが由緒正しいご家庭や、裕福な家庭、お相手のお父様が堅い職業にお付きの家庭で育った方との結婚を考える際は注意が必要です。

あなたがもし「彼女が未熟すぎる」とお感じになったとしたら、近代的な思考の方や、余裕のない家庭で育った方との結婚には、慎重を期した方がよろしいと思います。

あなたが伴侶の育ちから来る価値観を否定なさる事は、伴侶のご両親を批判することと同義であると認識せねばなりません。

場合によっては、義家族もろとも伴侶を敵に回すことになりかねません。

その点は、心に留めて置いていただきたいと思います。

また、こういった「育ちから来る価値観の違い」は、それぞれが各々の考えを「当たり前のこと」と思い込みがちです。

育った環境に基づいた「当たり前」が起こすストレスの例

幾つか挙げてみます。

  •  コンビニ、レトルト食に抵抗のない家庭で育った濃い味付けが大好きな人が、無農薬野菜等を使った薄味の健康食にこだわる家庭で育った人と一緒になったら、味覚の違いから毎日の食事が楽しめなくなる可能性があります。
  • バスタオルは1回使ったらすぐに洗う家庭で育った人が、3回使ってから洗う家庭で育った人と一緒になったら、前者は「なんて不衛生!」と思うでしょうし、後者は「なんて勿体無い!」と感じるかもしれません。
  • 「いただきます、ごちそうさま」を言うことや「ありがとう、ごめんなさい」が自然に口から出るように育てられた人が、それらを普段からしてこなかった人と一緒になったら、いちいち不快に感じてしまうかもしれません。
  • 出したものは片付ける、を徹底して育ってきた方が、その習慣が身についていない人と結婚したら、前者は出しっぱなし、点けっぱなし、脱ぎっぱなしにイライラし、後者はいちいち口うるさく注意されることに不満を抱き続けなければならないかもしれません。
  • 「父親の言うことは全て正義」で育った家庭の男性は、妻が夫の意見に反論するのが我慢ならなくなるかもしれません。そうでなかったとしても、義両親の前では三歩下がった妻を演じねば、義実家とは円満にお付き合い出来ないかもしれません。
  • 子供時代に教育に力を入れられ、それが為になったと感じている人と、毎日自由に遊んで過ごし、それが良かったと思っている人が一緒になったら、子供の教育方針について大きな衝突が起きるかもしれません。

・・・このように、挙げていたらキリがない位、育ちが作り上げるライフスタイルというのは各人によって違ってきます。

「けどさぁ、無限にあるような価値観の中で、相性の良し悪しの判断なんて出来るわけ?」

と、あなたは困惑なさるかもしれません。

私は、お相手の育ちについて、いくつかの点を確認した上で結婚して頂けたら、日々の中で衝突する回数を随分減らせると考えています。

そのいくつかの点については、次回「結婚相手候補の育ちから、価値観の違いの程度を確認する方法」でお伝えしたいと思います。

本日もお疲れ様でした!

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2016年3月25日制定

さかなの結婚相談室 管理人 池田千紘
連絡先:E-mail:sakanainfo@chainhearts.com


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