近年はライフスタイルの多様化によって、必ずしも結婚=子供を生んで育てる、ではなくなって来ていますね。
が、結婚後、夫婦円満な毎日を送るためには、
子供を持つ・持たない、教育指針について、必ず結婚前に双方の意思確認をしておく必要があります。
今回と次回の2回にわたって、最近のこども事情について、不妊治療を経験し、現在一児の母である私が知りうる限りの情報をお伝えします。
今回は、入口の入り口、「子供を授かる」ということについて話していきますね。
妊娠はそれほど簡単では無い。意外と高い不妊率
「結婚したら子供を生んで育てよう」と思っている方のほとんどは、
漠然と「子供は子作りをすれば出来る」と思い込んでらっしゃるのではないでしょうか。
けれど現実には、夫婦の10組に1組が、「不妊症」に悩まされています。
子供が欲しくて欲しくて頑張っていても、10人中1人のところには、赤ちゃんはやってきてくれないという現状なのです。
「不妊」というと、原因が女性にある場合が多そうな印象ですが、実は不妊のカップルの50%近くは、男性側の原因によるものだそうです。
しかも、男性が原因の不妊の場合、極めて自然妊娠が困難なケースが多いです。
さかなのブログは婚活ブログなので、そこに深くは触れずに進めていきますが、興味がありましたらネット検索すると沢山情報が出てくると思います。
さて、とある専門機関※での発表によると、年代別の妊娠率と流産の発生率は以下とのことです。
年代別の自然妊娠率と流産の発生率(括弧内)
25歳 25%~30% (10%)
30歳 25%~30% (10%)
35歳 18% (25%)
40歳 5% (40%)
45歳 1% (50%)
例えば25歳だと、大抵の方が、計画的な子作りを3~4ヶ月間すれば、妊娠する可能性が高いことになりますね。
が、その内の10人に1人は、残念ながら流産してしまうようです。流産の確率が意外と高くて私も驚きました。
それが35歳だと、確率的には6か月間毎月努力しても妊娠するかしないかとなり、さらにその内の4人に1人が流産してしまいます。
40歳だと、2年以上毎月頑張って妊娠するかしないか、さらにそのうちの半分弱の人が流産、
45歳だと・・・その確率たるや、恐ろしくて計算しがたい程です。
「不妊治療って手もあるし」
と仰る方もいるかもしれません。
けれど、不妊治療は、金銭的にも精神的にもかなり大変です。
不妊治療の実態
高度な治療に万全を期して挑んでも、不妊治療での出産率は20代から30代で30%前後、40代で5%と言われています。
つまり、30代までの方が、1回に何十万もかけて体外受精に挑んでも、3回に2回は無駄に終わるのです。
2010年~2012年に不妊治療によって妊娠された方の平均的な治療費は140万円、治療期間は25ヶ月だったそうです。
実はさかな当人も、結婚後とある病気になったことで高度な不妊治療をせざるを得なくなり、子供を体外受精で授かりました。
治療によって、婚活にかけた費用がワタアメ位軽く感じるような金額が、あっという間に消えていきました。上記以上掛かりました。
大金をつぎ込んでも妊娠出来なかった月の精神的なダメージときたら・・・
私は夫の支えで何とか乗り越えましたが、不妊治療をしているカップルの50%が離婚する、といった説があるのも、あながちウソではないかも、と思えます。
また、まゆつば話かもしれませんが、不妊治療からの妊娠は、つわりが重くなるという話も聞きます※。
場合によっては妊娠後のお仕事にも響く可能性もあります。私自身、当時派遣をしていましたが、つわり嘔吐が酷くなって仕事を続けられなくなりました。
なんだか暗い話になってしまいました。
話をテーマに戻しますね。
結婚後に子供がほしい方にしてもらいたいこと
私が「結婚したら自分の子を必ず育てたい」と思ってらっしゃる方にお伝えしたいのは、
最低限以下の2つのことはしておいた方が良い、ということです。
- 結婚前に、お互いにブライダルチェックを済ませておく
- 相手が子供をどの位欲しているかを確認しておく
ブライダルチェックとは、結婚前の男女が、自身の体が赤ちゃんを授かれるかどうかを産婦人科で検診してもらうものです。
女性側だけがすることも多いようですが、先述の通り、男性にも原因がある可能性が十分にあります。片方だけがするのではあまり意味がありません。
そして、「子供は授かりもの。不妊治療なんて人工的な妊娠で授かりたくない。最終的に子供を持てないとしても、治療は一切しない」という考えの人も少なくないです。
「子供が欲しいかどうか」だけの確認で、安心なさるのは尚早です。
ただ、当たり前ですが、知り合って間もない相手に、ずけずけと上記発言をすると、引かれてしまう可能性が高いです。
生活費の詳細についても同様のことが言えますが、こういった話は、慎重に時期を計算なさったほうが得策です。
また、時が来ましたら、言い出す時期についてもアドバイスしますね。
※不妊治療後、産むまでつわりだった方の話より⇒AYAのつわり軽減対策ブログ