今回は、子供にかかるお金、その中でも費用の差が出やすい教育費について、参考になりそうなデータをご紹介します。
まずは下のグラフをご覧ください。
「学習費総額」=学校教育費(教科書・給食費・PTA費・制服・部活動費含)+学校外活動費(塾・習い事等)の総額
下図は、文部科学省が出している、平成22年学習費総額の調査結果です。(年額)
単純計算すると、
幼稚園時代は3年保育として公立に通えば約70万、私立だと約160万、
小学校時代は6年間ですから公立だと約182万、私立だと約880万、
中学校時代は3年間なので、公立だと約138万、私立だと約520万、
高校時代も3年間なので、公立だと約118万、私立だと276万かかることになります。
このデータは、習い事・塾なども込みで出されていますが、一つ興味深いデータとしては、
小学校が公立の子どもと、私立の子供では、この習い事・塾に掛けられている費用が顕著に違っています。
下図は、幼稚園3歳から高校卒業までの15年間にかかる学習費総額を、いくつかのパターンで紹介しているグラフです。
オール公立とオール私立では、15年間で、約1200万円も違ってくるんですね。
世帯年収に占める教育費の割合は、キレイに反比例する
世帯年収別の在学費用の割合は下図となっているようです(日本政策金融公庫発表)
年収200~400万円世帯では、在学費用の割合が、なんと5割を超えています。世帯収入が少ないほど、養育費は家計を圧迫することがはっきりと示されたデータであると言えます。
ちなみに、これはあくまで教育費だけのデータです。
子供を育てると、当然食費・光熱水道費・服飾費等、毎日の生活の中でかかってくるお金も増えていきます。
大変ですね。
さかなもデータを取り上げながら、ちょっとビクついてきました。
あなたはこの事実に衝撃を受けつつも、
「まだ結婚もしていないのに、こんなデータ見せられてもな」
とお感じになるかもしれませんね。
まずは足元を見る、その感覚はとても大事だと思います。
生活費のことについてもそうですが、
さかなはこれらのデータを「こういった現実がある」程度の認識で良いと考えております。
具体的な数字をとりあえずでも見ておくことで、
あなたがざっくりと考えていた結婚後の世帯収入について、現時点で臨望んでいる金額だと、どの程度の暮らしができるか、どの位生まれた子供に教育を施せるか、
その想像と実際の溝が狭まれば良いなと思った次第です。