私が婚活をしていたのは、28歳の末から29歳にかけてです。
ちょうど、婚活ブーム?が定着し、情報サイトや日記ブログで婚活系の話題が賑わいを見せ始めた頃でした。
私が、ぎりぎりとはいえ20代の内に婚活しようと決めたのは、自分にとりえが何もなかったからです。
30歳を目前にした時、
「このまま30歳を超えてしまったら、何の魅力もない自分は、誰とも結婚できないかもしれない」
と思ったからです。
アラサー20代の私が30歳になる前に婚活せざるを得なかった理由
非常に残念ながら、
私はとりたてて美人でもなければ、
充分な収入を稼げているわけでもなく、
美味しい料理を作れるわけでもなく、
誰からも好かれるような性格でもありませんでした。
そんな低スペックのアラサー女の私でしたが、身の程知らずにも、
「妥協では絶対結婚できない。最適な結婚生活を送れる相手を見つけなきゃ」
と考え、
「とりえのない私なんだから、少しでも若いうちに行動に移した方がいい!」
思い立ったが吉日、「婚活」へむけて歩み始めたのです。
実は婚活を開始する寸前まで、私には、4年近く付き合っている年下の恋人がいました。
彼は、高学歴で、勤務先も一部上場、身長は175cm、顔立ちも決して悪くないスポーツマンでした。
性格は穏やかで優しく、いつも心にゆとりを持っていて、年下ながら一緒にいて癒される、頼れる存在でした。
何故彼が私を選んで付き合ってくれたのか全くもって理解に苦しむ程、彼は、私にとって出来過ぎた素敵な恋人でした。
けれど、私にとって良き結婚相手になってくれそうだったかというと、決してそうではありませんでした。
恋人として大好きな彼が、夫としてずっと大好きでいられる人であるとは限らない
彼には、
- 円満にお付き合いし難いタイプのお母様がいて
- ご実家ではペットを飼っていて(私は重度の動物アレルギー)
- さらに彼には、彼が何より大事にするスポーツサークルがありました。
まず、相手のご両親のことを好きになれないというのは、私にとっては致命的でした。
これから何十年もお付き合いしていくのだから、私は義両親となる人とは、互いを思いやれる関係になりたいと強く思っていました。
そして、ペットの問題も、決して軽視できるものではありませんでした。
私は、アレルギー発作を起こすと、呼吸困難にまでなってしまいます。
動物の毛に強く反応するため、そもそも彼のお宅に訪問することさえできませんでした。
義両親のお宅へ伺えない嫁なんて、論外ですよね。
最後に、サークルの問題、これも無視できませんでした。
そのサークルは、合宿という名の旅行を年に何度かしていたり、
何かある毎にパーティーをしたりと盛んに活動していて、
彼は時間もお金も随分とそのサークルに掛けていました。
彼にとってはそのサークルがかけがえのないもので、
それは多分結婚したからといって変わらないだろうことは安易に想像できました。
そういった彼のライフスタイルに迎合できない私は、彼にとっても良い結婚相手なはずがありませんでした。
当時の私と彼は、お互いの事をとても好き合っていたと思います。
けれど、私も彼も、「好き」なだけでは、結婚生活が続かないことを予感していました。
私が結婚を考えた時、彼がいくら将来有望で、かっこよくて、優しくても、
彼と結婚しても自分は幸せにはなれないし、自分も彼を幸せにはできないと感じてしまいました。
私には、どんなに相手に惹かれていても、結婚生活で明らかな障害となり得るものがあるのに、それを見ないふりをして恋愛結婚する勇気はありませんでした。
そういった経緯があり、自分が30代に迫る年齢になって「結婚しなきゃ」と感じた時、私は彼との結婚は望みませんでした。
彼も同じ気持ちだったようで、私が婚活をすることを決めた時点で、円満にさよならをしたのでした。
「好きという気持ちだけでは結婚できない」
「恋愛と結婚は別」
私にとって、この言葉は真理です。
頭で確信していましたが、当時は気持ちがついていかずに、本当に苦しかったです。
「自分のため、自分のため」
と念じながらも、心は未練たらたらで、しばらくは元彼との幸せなシーンばかりがフラッシュバックしていました。
引き裂かれるような衝動に叫び出したくなる時もありました。
けれど、あの時の選択をした私を、そして後ろを振り返らずに、婚活と言う厳しい戦いを乗り越えた私を、今は褒めてあげたい。
このブログをご覧になっている方の中には、
「婚活をしていても、元恋人の事が忘れられない」
「これまで付き合ったような魅力的な人に出会えない」
と苦しんでいる方もいらっしゃるかもしれません。
でも、諦めずに婚活を頑張ってもらいたいです。
婚活がある時代に生まれ、婚活でお相手と巡り合い、そのおかげで私は幸せな毎日を送れています。
婚活で、元彼さんのような、素敵な「恋人」を作るのは難しいかもしれません。
けれど、あなたに長い間穏やかな幸せを運んでくれるような、
素敵な「結婚相手」を、きっと見つけられると思うのです。
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